
「俺のためにロマンティックな城を!」ノイシュバンシュタイン城が面白い
いきなり映画みたいなタイトルですみません。笑
ごほうびぶろぐのぴろり(@pirori3182)です!
ヨーロッパを巡っていると、お城や綺麗な街並みに感動する一方、何日間かすると似たような景色に飽きを感じる自分がいます。
「なんだまた同じか」とならないよう訪れる建物の歴史について事前に勉強していくのですが、今回は一風変わった歴史を持つ城を紹介します。
フッセンの「ノイシュバンシュタイン城」
今回訪れたのはドイツとオーストリアの国境に近いフッセンという町にある、ノイシュバンシュタイン城。
高校生の夏に一度行ったことがありますが、冬に行くのは初めて。
この日は1月2日、気温は-4℃。雪で真っ白になっていて車窓から見える景色がとっても綺麗でした。
シンデレラ城のモデルになるほど美しい
ノイシュバンシュタイン城はシンデレラ城・眠りの森の美女の城などのモデルにもなっているとにかく美しい城。
美しさが有名で日本だけではなく世界各地から観光客が押し寄せているのですが、この城の魅力は美しさだけではなく、作られた背景や歴史にもあるんです。
自己実現のためだけに作られた城
一般的なお城は、
①軍事拠点としての「要塞」
②政治や外交の拠点としての「宮殿」
のどちらかの目的で作られているのですが、
ノイシュバンシュタイン城はその当時の王である、ルートヴィヒ2世のロマンティックな趣味のためだけに建設されたもの。笑
17年の歳月と、巨額の資金を投じて建てられた自己実現のための城なんです。
「自分の夢を実現させたい!」「ロマンティックな城を俺のためだけにつくりたい!」
そんな王様やだわw当時の国民は大変だったろうな〜w
と最初は思っていたものの自分の自己承認欲求を城で表したルートヴィヒ2世の実行力に素直にすごいと思いました。
歴史上の人物でそんな人っていないんじゃないでしょうか。いたらぜひ教えてください。笑
雪道を登ってお城とご対面
入場チケット(13€)を事前に山の麓で購入したあと、雪がふる山道を30分間歩き続けました。
冬は道が凍ってバスがでていないため、お城に行くには徒歩か馬車の利用のみ。
同性を愛し結婚せず、最終的には精神の病にかかり、生涯孤独だったルートヴィヒ2世。
他人を寄せ付けないためにあえてこんな山奥にお城を建てたのかも…と思いを馳せながら歩き続けました。
黙々と山道を歩いて行くと、突如目の前に現れるノイシュバンシュタイン城。
雪の上にそびえ立つ白亜の城はもう圧巻としか言いようがありませんでした。
ルートヴィヒ2世のこだわりがつまった内装
チケットの時間通りにお城の入り口に行くと、同じ時間帯の人達で溢れていました。
中はカメラ・スマホともに撮影禁止です。日本語の音声ガイドをききながら、お城の中を進んでいきました。
装飾が多く、住居としての実用性は無視して設計されているノイシュバンシュタイン城。
内装は暗いオリエンタルな内装で、外観とのギャップを感じましたがそれもルートヴィヒ2世のオーダーとのこと。
特にルートヴィヒ2世自身の部屋は、他の部屋と全く違うゴシック調のデザインになっていて彼のこだわりが見受けられました。
城の設計に強いこだわりを持っていた彼が、ノイシュヴァンシュタイン城に居住した期間はわずか172日間。
最期は湖で変死を遂げているルートヴィヒ2世の人生を知って見学するとさらに面白いですよ!
おまけ:ルートヴィヒ2世の鏡
ノイシュバンシュタイン城のお土産コーナーで売っていたルートヴィヒ2世の鏡を買っちゃいました。笑
普段はお土産など買わないのですが、この人の自己実現力を尊敬して購入。
2019年はこれをお守りに、ブログで自分をもっと知ってもらえるようにがんばりたいと思います!